型枠とはコンクリート製の躯体を形成するための鋳型であり、全て熟練した職人の手作業によって組み立てられるものです。現在建てられている多種多様な複雑な建造物は型枠大工の技術によるものです。
型枠の種類として木製、鋼製、ラスなどが有りますが多くの場合木製型枠が使用されています。鋼製に比べて軽量で様々な形に加工できる事など、合理性と経済性から木製型枠が多く使用されています。
型枠組立
型枠梁架け
型枠スラブ下地
型枠解体後
型枠大工の仕事は一人前になるのに約10年を要すると言われています。場数を踏んでの経験値が必要であり手作業なので図面と同じものを作る為に正確さや精密さが求められています。一般的にはその精度は±3mmが許容範囲と言われています。
経験に基づいた知識に加え資材を転用するため材料の移動、材料上げ等体力も必要な仕事です。しかし多くの労力を使ってなし終えた仕事は長い時間、形として残りそれによって達成感や満足感を味わうことが出来ます。型枠大工とは、本当にやりがいのある技術職と言えます。